サンクトペテルブルクの夜明けーーリスカ男の願い
寮に戻ると

事務室にいた寮長に声をかけられた。

しかも、それは日本語だった。

「君、桐原くんだよね」

「は、はい」

「寮長の茂木です。どうぞよろしく」

茂木はにこやかに手を差し出した。
< 10 / 26 >

この作品をシェア

pagetop