サンクトペテルブルクの夜明けーーリスカ男の願い
「あのキリハラ先生に家族がいたのか」

「サトルも建築をやってるのか?」

どうやら母のおかげで話題には

事欠かないようである。

俺は楽しい時間を過ごしていた。

数人の先輩からはアルコールを勧められた。

嗜み程度の量ならいいだろう。

ロシア人は酒好きが多いようだし、

コミュニケーションツールになる。

酒には強いほうだから、安心して受け取った。
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