サンクトペテルブルクの夜明けーーリスカ男の願い
これから、俺はこの地で、

三人と決別して暮らすのだ。

俺は本当は三人と一緒にいては

いけない存在だった。

わかっていたのに、甘えていた。

俺はカーテンの隙間から漏れる光に

少し安心した。

これで眠れる、そう思ったから。
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