─不良が愛した女の子─
─出逢い─
莢架side
♪〜♪〜♪
「…ん」
流行りの音楽が携帯から鳴り
あたしは薄く目を開き止める。
6時30分か…
そろそろ準備しなきゃ…
あたしはムクッと起き上がった。
──ズキッ…
「い…っ」
身体中が痛い。
太ももやお腹に残る痣。
鏡を見ると顔にも痣。
こんな顔で学校には行きたくない。
けど行かなきゃ殴られる。
「はあ…」
あたしは準備するために
部屋を出て階段を降りた。