─不良が愛した女の子─



──ガチャ…



「親父ー」



大樹が呼ぶとすぐに臣吾さんがでてきた。



「おお、また来たのか」



「臣吾さん、莢架のこと
見てやってくれますか?
今さっき附けられたんです」



そう言ってダランとしている
莢架の腕を見せた。



「大丈夫だ。
そんなに強く附けられていない」



そう言うと臣吾さんは
俺から莢架をそって抱き上げ
診察室に入っていった。



























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