─不良が愛した女の子─



「だってさ、俺らみたいな
やつらが勉強するわけないじゃん」



「まあ、確かに…」



不良って勉強しなさそうだもん。



「ははっ、だろ?
普段は保健室にたまってるから」



「へえ…」



「それに学年が違うしな」



「何年?」



「俺らは2年だよ。
あっ、でも蓮は1年」



「……」



え…?



は…?



「なんでっ!?」



「あっ、蓮のこと?」



大樹の返事にあたしは
コクコクと頷いた。














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