─不良が愛した女の子─
それからはあたしと大樹は
ずっと話し続けた。
他愛ない話しに小さい頃の話。
大樹はあたしが
小さい頃の話をしてる時
優しく微笑んでた。
あたしはそれで安心して
たくさん話した。
幸せだったあの頃。
きっと瑠威や大樹たちといたら
幸せになれそうな気がする。
そう思えたよ。
そして大樹とあたしは
どちらからともなく
眠りについていった。
明日は学校。
制服は瑠威たちが持ってきてくれた
荷物の中にちゃんと入ってた。
なんとなく明日が待ち遠しかった。
明日になったら
全部がうまくいく。
そう思えた──…