─不良が愛した女の子─
──ガバッ…
「ああーっ!!遅刻じゃん!!
なんでみんな置いてくんだよ…
俺は悲しいよ…」
そうボソボソ言いながら
俺は準備を進めた。
準備が終わったのは30分後。
もうみんな
学校ついただろうな
そんなことを思いながら
溜まり場を出ると
「大樹、準備おそいよ」
と言う莢架が立っていた。
「え…?なんでいんの?」
「だって…大樹1人じゃん」
莢架は当たり前みたいに言った。
やべー…
なんか超嬉しい…
「お、おう。
なんか悪いな」
俺が顔をそらしながら言うと
莢架がニコッと笑って
「行こっ」
と言って2人で歩き始めた。