─不良が愛した女の子─



──ガバッ…



「ああーっ!!遅刻じゃん!!
なんでみんな置いてくんだよ…
俺は悲しいよ…」



そうボソボソ言いながら
俺は準備を進めた。



準備が終わったのは30分後。



もうみんな
学校ついただろうな




そんなことを思いながら
溜まり場を出ると



「大樹、準備おそいよ」



と言う莢架が立っていた。



「え…?なんでいんの?」



「だって…大樹1人じゃん」



莢架は当たり前みたいに言った。



やべー…



なんか超嬉しい…



「お、おう。
なんか悪いな」



俺が顔をそらしながら言うと
莢架がニコッと笑って



「行こっ」



と言って2人で歩き始めた。












< 126 / 201 >

この作品をシェア

pagetop