─不良が愛した女の子─
「やっほーっ!!」
俺がそう言うと冷たく
みんなが見てくる。
「大樹、テンション高え…」
瑠威がだるそうに呟いた。
「へっ!?そう!?」
「うん、高え」
隆哉も頷く。
「うざい」
蓮がだるそうに顔をそむけた。
「はあっ!?蓮のクソッ
調子乗りやがって!!」
「留年しただけど
歳は変わらねえし」
「このハゲっ」
「ハゲてねえし」
「クソッ」
「クソでもねえし」
俺と蓮が言い合っていると
「2人して幼稚だな」
という隆哉の声がした。
その声を切っ掛けに
俺と蓮は言い合いをやめた。