─不良が愛した女の子─
しばらく歩いて着いたら先は
もちろん瑠威の家。
瑠威の家は瑠威の家なんだけど…
「る、瑠威…」
「あ?」
「本当に瑠威の家…?」
「他に何があんだよ」
そう言って笑う瑠威。
「えへへ…そ、そうだよね」
苦笑いのあたし。
だって…
目の前にある家は
すっごく大きくて
和風!!って感じの日本屋敷。
「入るぞ」
「わわわ…っ」
いきなり瑠威はあたしの手を掴み
長い長い玄関までの道のりを歩き始めた。