─不良が愛した女の子─



「うっわ、ひでえ…」



いきなり後ろから隆哉の声がした。



その声に起きたのか



「…ああ?」



と蓮も起き上がった。



2人とも莢架を見て絶句した。



それもそうだ。



根性焼きに殴られた跡ばかり。



みんな俺を見た。



俺は低い声で呟いた。












「助けるぞ」











「当たり前じゃん」



「おう」



「付き合ってやるよ」



と大樹、隆哉、蓮の声が
順番に俺の耳に届いた。












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