─不良が愛した女の子─



「莢架」



「……」



「俺たちを信じろ」



「信じて傷つくのはあたしだよ」



「傷なんかつけさせねえ」



「けっきょくは独りになる」



あたしは怖いんだ。



軽蔑されることが。



独りになることが。



あたしはいつから
信じることを怖くなったのだろう。



裏切られたときの傷が大きいから。



もう傷つきたくない。













独りにしないで──…













< 38 / 201 >

この作品をシェア

pagetop