─不良が愛した女の子─



学校につくとあたしは
席に座ってすぐに伏せた。



顔を見られたくない。



見たらいろいろと聞かれる。



そう思った時だった。



「莢架、おはよ」



そう行って背中をポンッと叩かれた。



「いっ…」



あたしは背中にワイシャツが
くっついた痛みに思わず声を上げた。



そして



「莢架…あんたまた…」



ほらね、バレた。



「その顔、どうしたのよ…っ」



そう言ったのは親友の亜朱佳(あすか)。











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