さよならは、あたしから…
5、タイムリミット
それからまた時は流れ
遂に高校生活最後の学期
3学期になった
卒業……か……
机に頬杖を付き
大きなため息をつく
実感なんて湧かない
卒業したら
もうここへは戻れない
そう言葉では理解出来ても
心が現実に着いてこない
もうあなたにも会えないのかな?
そんな事が頭に浮かんで
あたしは首を勢いよく振った
その考えを吹き飛ばすように…
いつまであたしの頭は
あなたを中心に回るつもりなのか
自分の考えが
コントロール出来ない
あたしは無意識にちらっとあなたを
見ると机に突っ伏して
また大きなため息を漏らした