さよならは、あたしから…
「ナオ…」
真っ暗な闇の中
誰かの声が響く
「ナオ…!」
ナオキ?
あなたの声…
…あなたに名前を
呼ばれるの
久しぶりだな…
そう呑気に思えるのは
夢の中だからなのか
「ナオキ…!!」
あたしの声が響く
あなたの姿は見えず
ただただ広い広い
闇に包まれる
ナオキ…どこにいるの!?
「ナオ…
俺は今でもお前のこと…」
あたしは走り出した
あなたを探して
必死に走る
あなたの声がする方へ
「俺は今でも…」