さよならは、あたしから…


えっ?


今…


何て…?


信じられない言葉に


空耳なんじゃないかと思った


でも


「今でも

ナオキ君が好きなのは

あたしじゃなくて…

ナオさんなんです」


目にいっぱいの涙を溜め


真っ直ぐあたしの目を見て


そう繰り返された言葉で


空耳じゃないと確信した



あなたが…


まだ…


あたしをスキ?


そんな…


そんなわけないよ


だって…あなたは


ミホちゃんにあの笑顔を


向けていたじゃない?


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