さよならは、あたしから…


「ナオキ君の笑顔は

いつだって

ナオさんに

向けられていたんですよ?

ナオさんが気付いてないだけで…」


あなたの笑顔が


いつも…


あたしに…?


嬉しい


それが本当なら素直に嬉しい


でも…


ミホちゃんを前にして


素直に喜べなかった


だって…その気持ちが


痛いほどわかるから…


それに今さら…


「ナオさん…


2人の気持ちを知っていながら

今まで言えなくてすみません


傷付けてすみません


ナオキ君とは昨日別れました


でもナオキ君には

ナオさんの気持ち言ってません


だからナオさんは

ナオキ君に想いを伝えて

ナオキ君と幸せに

なってください


あたしは今までナオキ君と居られて

もう…充分幸せです」


笑顔だった


涙を流しながら


ミホちゃんは


そう笑顔で言った



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