さよならは、あたしから…


「それって…

それって

つまりどういうこと!?」


涙が次々と流れた


あなたの口から


ちゃんと聞かないと


分からないよ…


「つまり…

あれだよ…」



照れくさそうに


頭を掻くあなたは


あたしの手を引き


抱き寄せる


「俺も大好きって事だよ」



その言葉を聞いた瞬間



あたしはあなたに


キスをした



「ねえ、ナオ…」


唇がゆっくり離れると


すぐにあなたの声が聞こえた


「何?」


びっくりするほど真剣な瞳に


恥ずかしくても、目をそらせない


「ずっとそばにいて…

ずっと、大好きだから…


ずっと、ずっと、何があっても

愛し続けるから」

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