ワタシが溶けてナクナル日
「アイツがいる時ホドじゃないだろ。
ヤツは恋愛用ヒューマノイドで、聴覚や嗅覚に作用して、ホルモンを分泌させるンだ」
――それでホントじゃない、って言ったんだ
でも、ワタシの中にはステルスを想う気持ちが少しあるような気がする
ワタシは自分の胸に手をあててみる
「やっぱり、少しは好きみたい……」
「それは、会った時の印象が残ってるからさ。
ホルモンに作用された快楽が記憶として残ってしまってるんだ」