ワタシが溶けてナクナル日

「アイツがいる時ホドじゃないだろ。
 ヤツは恋愛用ヒューマノイドで、聴覚や嗅覚に作用して、ホルモンを分泌させるンだ」

――それでホントじゃない、って言ったんだ

でも、ワタシの中にはステルスを想う気持ちが少しあるような気がする

ワタシは自分の胸に手をあててみる

「やっぱり、少しは好きみたい……」

「それは、会った時の印象が残ってるからさ。
 ホルモンに作用された快楽が記憶として残ってしまってるんだ」
< 16 / 20 >

この作品をシェア

pagetop