ワタシが溶けてナクナル日

「ナンでステルスがワタシの名前知ってるの?」

「ステルス?」

「とぼけないで!
 さっき会ってたでしョ。
 ナイはヒトの記憶をバカにしてない?
 ベッドにいて目を醒ましたら、
 全部夢ってコトになるの?」

「……」

――黙った。
  ヒューマノイドでも都合が悪くなると黙るのか?

「知らないほうがいいこともあるよ……」

ナイはポツリと言う

ワタシはナイが急に遠く感じた
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