さくらんぼ
「ん……ユバさいこぉお☆」
ゴロン
なんだ寝言かぁ
てか寝言でユバとか。
「どんだけ食ったんだよ…笑」
寝返りをうった晴香は、紅葉と俺の間にころがった。
「まぢかよ…笑」
またいで紅葉をとるのは結構きつい。
晴香を起こさないようにしないとな。
そっと手をのばす。
なんとか紅葉に手が触れた!!
よしっあとちょっと…
「えっ…?」
ふわり
紅葉が逃げたああ!
窓からの緩い風……―
風!!よくもお前は……
紅葉は、手の届かない奥にまっていった。
………――――
まぢショックなんですけど。
あ~!!!もういいや。
やーめたっ
最初から人の見るのが
よくないんだよ。
…バカな俺
ほんと今頃おもう…
さっさと晴香と話さないとな。
「はるか!!」
すやすや眠る晴香を
起こすことにした。