さくらんぼ
「勝手に不安になんなよ…」
「え…っ?」
私の心読まれた?
伶矢っていつも私のことわかっちゃうね。
伶矢には嘘つけない。
ガバッ
「わぁ?!急に起きんな!!」
飛び起きた私の目にはいった、
伶矢の表情――
キョトンだと思ってたのに、
なんでそんな
悲しそうな顔してるの?
少しの沈黙のあと
伶矢が口を開いた。
「双子で恋人になったこと、後悔してる?」
「してないっ!絶対に!」
「俺さ、世間とか捨てて、周りのやつらに避けられたとしても、晴香と一緒にいたい…。」
伶矢のその言葉
ほんとに嬉しくて嬉しくて…
不安なんか吹っ飛んじゃったよ♪
「私もね、伶矢と手つないで隣にいることが、すっごく幸せだよ♪」
「キスしていい?」
「うん♪」
伶矢と、
甘くて優しいキスをした。