私しか知らない秘密のあなた
由が完全に見えなくなった事を確認し、私は近くにあるベンチに座った。
携帯を開き、綾宛てのメールを作る。
『次の授業サボります。言い訳よろしく♪』
よしっ♪
送信ボタンを押す。
しばらくしない内に、メールが来る。
『了解したぜ♪任せとけ!!』
内容を確認して携帯を閉じる。
目を閉じる…。
心地の良いそよ風が、心臓を落ち着かせる。
「由…。」
次会うときは……。必ず。
私は思いを胸に秘め、ゆっくりと夢の中に入りこんで行った。