私しか知らない秘密のあなた
あーあ。やっと終わったよ。
「新入生退場。」
吹奏楽部の演奏と共に退場する。
これから僕の高校生活が始まる。
「今から、クラス分けのプリント配布すっから、確認して教室に入れ。」
プリントが僕の所へ来て僕の名前を確認する。
あ。僕、4組だ。教室は…げっ、ここから遠いじゃん。
僕は教室まで歩いた。
ドン!!
痛っ!
誰かぶつかって来た。
「す、すいません。」
「いいえ。」
多分教室間違って、ビックリしたんだろうなぁ。
僕がこの時、ちゃんと気付いていればあの時、あんなに驚かなくても、あんな態度じゃ無くても良かったのに。