私しか知らない秘密のあなた
そこには由が居た。
「ゆぅ…。助けて。」
由はビックリした様子で駆けよって来る。
「どうしましたか?あっ!この猫…。」
「ゆぅ…。助けて。猫ちゃんが。猫ちゃんが…。動かなっ…。死んじゃう。」
「死ぬ!?えっ!ちょっと待って下さい。」
「だって動かないよ。私のせいだ。私が死なしたんだ。」
「大丈夫!!この猫は死にません!!聞いて下さい!」
「死んじゃう。って、えっ!?死なないの?本当に。絶対。」
「はい。この猫は死にません。だから泣き止んで下さい。」
由は、私を落ち着かせるように、優しく必死に答える。
「大丈夫ですから。」