私しか知らない秘密のあなた
「でも、どうして?」
私は、ぐしゃぐしゃな顔のまま由を見つめる。
「よく見てください。ただ眠ってるだけですよ。だから、大丈夫ですから…。」
よく見ると、子猫は気持ち良さそうに、すやすや眠ってた。
「って事は、私の勘違い?って事?」
「そうなります。」
「よかった。よかったよぉ。」
子猫が無事なはずなのに、私の目からまた涙が溢れでた。
だって、安心したんだもん。
猫ちゃんが無事だったなんて…。考えたら涙が……。
「猫ぢゃんが無事でよがっだよーーー。」
「わぁっ!!どうしたんですか?僕何がしました?えっ!ちょっ!お願いですから泣かないでください!!」
それから私はしばらく泣き続け、由は私にビックリしながら、私が落ち着くまで隣に居てくれた。