私しか知らない秘密のあなた
あの場所に着いた。
まだ由は来てない。
クロちゃんが私を見つけて「遊ぼ♪遊ぼ♪」って甘えてくる。
「よーし。じゃあ由が来るまで遊ぼう♪」
鞄に入っている猫のオモチャを見せると、クロちゃんは大喜びでオモチャに飛び付いた。
「よっ♪クロちゃん早いなぁ。えいっ!」
夕方が来るまで、私はクロちゃんと遊んでた。
しかし、由はなかなかやって来ない。
遊び疲れた私とクロちゃんは、木の木陰で休んだ。
「由、今日遅いなぁ…。」
そう呟いて、目を閉じた。