私しか知らない秘密のあなた
「もう夜じゃないですか。家何処です?送ります。」
「えっ!!今何て言ったの?」
私の幻聴かも知れない。だって由が…。
「だから、家何処です?こんな夜遅くに危ないでしょ」
本当だ。ま、間違いじゃない…。由が言ってる。
「でも、大丈夫だよ。家近いし。由の方が危ないでしょ?可愛いし…」
「はぁー。あなた女の子ですよね。こんな夜に1人で帰らせられません。それに、僕は男です。可愛くありません。」
由は『行きますよ』っと言って、てくてく歩いて行った。
「ちょっ!待ってよー。」
私は由の後を追いかけた。