私しか知らない秘密のあなた
「ずっと由の事を思ってるって事は、由君が紗希にとって凄く大事な存在になってるって事だよね?これがヒントよ♪」
「それだけ?」
「そうよ。後は自分で気づきなさい。」
そう言って綾は『いいわね〜。』ってニヤニヤした目で私を見た。
でも、私は凄く困った。
授業も頭に入んない位に悩んだ。
もう綾に相談したはずなのに…。新しい課題もらったようなもんじゃない。
考えてる間に刻々と時間は過ぎて行った。
でも、答えは全然見つからない。
あぁ。もう嫌!!
『大事な存在』って一体何?
考えてる間に最後の授業が終わった。