私しか知らない秘密のあなた

「だって…。僕、全然守ってあげられなかったから…。弱いし、少し虐められてたし…。」



「そんなことない。」



「昔の僕を思い出して、一緒に居たくないって思われてんじゃないかって……考えてましたから…。」



「違う。」



「だから、今日で終わっちゃうのかなって思ってました。」



「そんなことない！由は私の事を助けてくれた。守ってくれた。凄く嬉しかった。ずっと一緒に居たいよ。」





本当だよ。こんな気持ちになったのも由だけ。



由だからなんだよ？




私も苦しかった。由に嫌われるんじゃないかって。



「私達、同じだね。」



顔を伏せる由に微笑んだ。


由はゆっくり顔をあげ、ちょっぴり笑って



「はい。」




って答えた。