キミの横顔



お互い名前で呼びあってるんだ。

「大丈夫だよ。よろしくね美歌ちゃん」

「明里ちゃん!超いい子!よろしくーっ」

もうすぐ次の駅に着く。
自分の高校の駅じゃないけど、降りよう。
今すぐ逃げたい。

ドアが開いて、人が次々に降りていく。

「じゃ私ここだから。ごめんね、邪魔しちゃって」

私は逃げた。
美歌ちゃんは驚いて、手を振った。

でも、藤谷くんは追いかけてきた。



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