猫を捕らえろ?
「で、君は…」
『あっ。挨拶が遅れました。
今日からこの月羽学園に転入してきた、
天宮 華夜と言います。』
と言ってお辞儀をする。
「…それじゃあ天宮さん…
立ち話も何ですからそこのソファお座り下さい。」
『あっ。はい。ありがとうございます。』
まじで紳士ぃ~…
と軽くキラキラした視線を送りつつソファに座る。
そして理事長も私と向かいのソファに座った。
「えぇっと……それじゃあ、とりあえずこれを…」
と言って理事長が差し出してきたのは、月羽学園のパンフレット。
「月羽学園の説明とかはそれ見てくれるかな…?
必要な事は全部のってると思うから…
それと…コレ…」
次に差し出されたのは1枚のカード。
しかも金色。
『これは…?』
「この学園で何かを買ったりする時はそのカードを使って下さい。
あ、あと…この学園…寮制ではないのですが、1人1人、個人の部屋があります。あ、ちゃんとベッドやキッチンはあります。
その自分の部屋を開ける時もそのカードが必要になりますので…。
無くさないよう気をつけて下さい。
…何か質問などありますか?」
『い、いえ。ないです。』
質問というか…なんで個人の部屋があるの?って感じだけど…
まぁ、聞かないでおこう。