猫を捕らえろ?
『っあ!』
「…どしたのぉ?」
『いや…あの……私職員室探してるんですけど…何処にありますか?』
「しょ…職員室…」
少しビックリした顔で私の顔を見る黒李。
『…?』
「あ…うん…いや…何でもないよぉ…。
えっと…華夜ちゃんはぁ~…理事長室に行ったよねぇ?」
『え?はい…行きましたけど…』
…え…何かあったっけ?
「いや…理事長から聞いてなかったのぉ?」
『…はい』
あー…本当になんで聞かなかったんだろう…
「そっかぁ…うーん…職員室はぁ…こっちとは違う校舎にあるよぉ…」
違う校舎ぁ!?
「ここが第3校舎。ちなみに~…この学園に校舎は第4まであるんだよぉ。
この学園て建物いっぱいなんだよねぇ~…全部でぇ…んーっと…」
と言いながら指をおりながら数えていく黒李。
「7つだぁ~!多いなぁ~」
…本当に多いね…
「って…あれぇ?これ理事長から聞かなかったぁ?」
『はい……。あ!パンフレット…』
「あぁ~。パンフレット貰ったんだぁ~。だから説明しなかったのかなぁ~?
…んー…あれ。そのパンフレットに地図ってなかったっけぇ…?」
『え…!?』
急いでパンフレットをみると
あったよ。
あったよ。地図。
『…ありました。』
しかも職員室第1校舎にあるのかよッ
「あ、やっぱりぃ~?…まぁ~…僕が職員室まで連れてってあげるぅ~☆」
まじで!?
『ありがとうございますっ』
「いいよぉ♪」
よっしゃっ!!
心の中でガッツポーズ。
…私地図見ても迷子になっちゃいそうだもんね…。
「じゃあ行こっかぁ~」
と言いながら歩き始めた黒李。
その後を小走りでついていく。