猫を捕らえろ?
案内という名の拉致
走り始めて数分。
『ま…まだ!?』
「まだまだぁ~♪」
なげぇよ!!
どんだけ走ればいいんですかー!?
…まあ、体力とかは結構自信あるからまだ余裕だけどね!!ふふん←
「…あ、来たかなぁ…」
と、黒李が言った瞬間、
「こーーーくーーーーりーーー!!!見つけたぞォォォォオオ!!」
という声が、後ろの方から聞こえた。
…何事!?
走りながらそぉーっと振り返ってみると、
『お………っ、お、鬼ッ!!!』
…がいた。
…いや、正確には、鬼の形相の男の人がいた。
こぇぇぇええ!!
「あ゙ーーーー!!黒李…ってめ、何女の子連れてんだよッ!!!!」
…私か!!!
「ふふー。いいでしょお?かーわいいよお」
いや、可愛くないよ。
…どんまい!自分!!←
ってか、怖いんだけど!
後ろのお兄さん!その顔やめて!!←
…何気追いかけてきてる人増えてるし!!
いや、何気どころじゃない!!!
軽く40人くらいは追いかけてきてる!!
しかも鬼の形相のお兄さん…どんどん近づいてきてるし!!
『こ…黒李ぃ…!!近づいてきてるっ!!』
「んー?…あ、本当だぁー。んじゃ、スピード上げよっかぁ?」
まじですか!!!
どんだけ早く走るんだよ!!
「あ、でもぉ…二手に別れた方がいっかなぁ?」
は?
「よし!そぉしよう!そこの分かれ道で!!」
『は?…えぇ!?』
意味わからん!!
「大丈夫ぅ!絶対また会えるよぉ!!……あ、ちなみに今鬼ごっこやってんだぁ。
だからぁ、捕まんないよう頑張ってね☆」
…え゙ぇ!?
「ってゆーことで!
おーーい!!この子も入ったからぁ!!」
おい!!
「よし!んじゃね!」
もう分かれ道に来ていたので黒李はすごいスピードで走っていってしまった。
黒李…あんた何気ひどいな!!!