猫を捕らえろ?
『ねぇ、黒李さん』
「なあに?」
『あの追いかけてきてるクソウザ………おっと。
煩い人達をどーにかできませんかね?』
「一瞬本音でちゃったねぇ☆
んー…
あのクソウザい鬼達はあの部屋に入れば追いかけてこなくなるよぉ」
結局そうなっちゃうカンジですかー
『…ハァ』
ため息をつく。
…今日だけで何回ため息ついてんだろ!?
「あと少しぃー」
『え?』
前を見てみるとあと10mくらいになっていた。
…このまま黒李が何も言ってくれなかったら扉に激突してたわ…!!
セーフ!
そして扉の目の前で立ち止まっ……
バァァァアアアアン
「たっだいまぁー♪」
えええええええええ!?
普通ノックとかしてから入んない!?
走ってる勢いそのままで入っていったよ!この人!!!
そして黒李が清々しく入った部屋を少し覗くと
「おー!黒李遅かったな!」
「おせぇしーっ!」
「なぁ!女の子連れてきたんだろ!?」
「…」
「おそかったね」
「もおー!待ちくたびれちゃったしー!」
と様々な声が聞こえた。