オサナナジミ
花火大会
辰也と付き合って少したった
呼び方を変えたの
辰也はアタシのこと未穂ってよんでくれている
アタシも辰也ってよんでいる
なんか気恥ずかしいけど
今日は麻耶たちと花火大会にいく
付き合ってることは直接いいたかったから、まだ誰にも言っていない
驚くかな?
アタシが年上の人と付き合ってるなんて言ったら
だいたい想像はつくけど
『そろそろ準備するか』
着付けは自分じゃできない
お母さんに毎年やってもらってる
お母さんはお母さんで楽しそうだけど
『お母さーん』
「どうしたのー?」
{ガチャガチャ}
洗いものをしている
『浴衣着付けてくれない?』
「今日いくの?ちょっと待ってねーもうすぐ終わるから」
急にご機嫌になった
何が楽しいのだろうか
「浴衣は?」
『ソファに置いといた』