オサナナジミ
そう思うと、途端に悲しくなる
また来年だね
「待ってる時間はあんなに長かったのに、花火が上がってからはあっという間だったよ」
「本当本当」
いつの間にか胡桃と絵梨チャンが仲良くなってる
それはそれで凄く嬉しい
「麻耶もそうだけど、未穂も今日感じ違うよね。なんかあった?」
突然アタシに話が振られる
『アタシ、彼氏できた』
「へー彼氏か・・彼氏?!」
胡桃と麻耶があらかさまに驚いた表情をしている
「誰?健人クン?」
「それとも純クン?」
『どっちでもない』
「「え?」」
ハモってる・・
『健人でも純でもないよ』
「なんでなんで??」
胡桃の顔がまん前にある
『近いっアタシが付き合ってるのは、年上の人!』
胡桃を押して言った
「年上?」
麻耶がきょとんとした顔をしてる
『そう。年上』