オサナナジミ


「なんて人?」


麻耶は顔をしかめている


『山崎辰也。お兄ちゃんの友達で、会社に勤めてる人』


「意外・・」


「信じらんない」


祝福の言葉はないの?


「一体何があったの?」


アタシは辰也とのことを全部話した


「とりあえず、おめでとっ」


『ありがとー』


「にしても、未穂が大人の人と付き合うなんて・・」


『なによー?』


「別に?未穂が大人っぽくしてる理由がわかっただけ」


前はそういう理由じゃなかったけど・・


最近は少しでも辰也に釣りあえるようにメイクもファッションも頑張っている


そんなアタシをみて、辰也はいつも笑うの


ムリしなくていいよって


十分かわいいんだからとか付け加えて


言われる度にアタシの顔は赤く染まる


嬉しいし、恥ずかしいし





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