オサナナジミ
「私の夢にまでみた王子様」
ん?
この台詞は・・
「なに?」
『お芝居の練習?』
「あれ須藤じゃん」
『本当だ』
お芝居の練習してたんだ
「人騒がせなヤツ」
『アハハッ』
アタシはそのまま見物していた
ふと手元を見ると、純にずっとしがみついていた自分がいる
『あっごめん』
アタシはパッと手を離した
「え?あっいや別に」
『1日目なのにみんな凄いね。アタシなんか台詞全然覚えてないのにっ』
話を反らした
なんとなく気まずかったし
「未穂のクラスは芝居やんの?」
『そうだよ!白雪姫っ』
「未穂はなんの役?」
『・・継母』
「アハハッ未穂が?似合わねー」
『しょうがないでしょ。くじ引きなんだから』
「白雪姫は?」