オサナナジミ
『鏡よ鏡、この世で1番美しいのは誰?』
この台詞は苦労した
里美チャンにもっと嫌味っぽくとか言われて何回も何回もやらされた
「それは白雪姫でございます」
誰の声?
こんな低い声の人いたっけ?
お話も進み、アタシは今から老婆になる
「んーなかなかのでき!」
自分が自分じゃないみたい
しわが・・
「お婆さんなのに、やっぱり未穂だ」
『そりゃ、アタシなんだから』
「未穂はきっと年とってもその顔してるよ」
喜ぶところなの?
黒いマントを着せられ、出番を待つ
手にはリンゴ
もう片方には手カンペ
台詞が長くて暗記だと、棒読みになっちゃうから
『よしっ』
活気をつけて、舞台にあがっていく
パイを作っている白雪姫にリンゴを渡す
『お嬢さん。リンゴはいかがかね?』
「まぁおいしそうなリンゴ。真っ赤だわ」
お芝居の上手なこと