オサナナジミ


「アハハッ不死身ね。・・あのさ、未穂誰かと文化祭まわる?」


急に顔つきが変わった


『ううん。別に』


「じゃあさ、一緒にまわってくれないかな?あっダメだったらいいけど・・」


『いいよ?』


"変に期待させるようなことはしないでね?"


そんなフレーズが頭によぎった


・・別にそういうつもりじゃない


好きとかそういうんじゃない


友達だもん


文化祭くらい一緒にまわったっていいよね?


「本当?俺行きたいとこあるんだよ」


『どこ?』


「内緒!」


{ギュッ}


健人はアタシの手を握って走っていった


また、胸がドキドキしてくる


「着いたよ」


そこは喫茶店のようなところ


『友達かなんかがやってるの?』


「知らない?純のクラスのだよ」


『純?』


この間話したのはアタシのことだけか・・


喫茶店やるなんて聞いてない


羨ましい・・
< 172 / 188 >

この作品をシェア

pagetop