オサナナジミ
「毎度ありー。おまえは?」
「俺はいいよ」
「つれない奴」
ブツブツ言いながら、純は奥の方へいった
「ね、あの日って何?」
『あぁ1回放課後由梨が呼び出しくらったなんて言うから心配になって純と一緒に学校戻ったの』
「由梨って須藤?あいつが呼び出し?」
『ううん。お芝居の練習してたの』
「なんだそれ」
『ビックリしちゃったよ』
楽しくて、ちょっぴりドキドキで
そういう時間はなぜかあっという間に過ぎるもの
社会の授業はあんなに長いのに
「今日はありがとな」
『え?アタシこそありがとうだよ。楽しかった♪』
「・・あのさ俺、その・・」
『ん?』
「俺、未穂が好きだ!」
一瞬だったのに、何時間もの長さに感じた
「・・返事、考えておいて?」
それだけいうと、健人は走ってどこかへいってしまった
『え?ちょっと』
思考回路が停止する
アタシはその場に立ち尽くしてしまった