オサナナジミ

彼氏いるのに。


辰也がいるのに。


どうして断れないのだろう?


アタシは迷いを消すため、辰也に電話をかけた。


「もしもし?」


『辰也?』


「未穂?どうした?」


『ごめん。特に用があるって訳じゃないけど・・』


「今から会う?」


『いい?』


「俺は全然」


15分くらいでくるらしい。


アタシは急いでメイクと着替えをした。


-チャララン♪


"着いたよ!"


"今いくね。"


アタシは家をでた。


そこには見慣れた黒い車。


「未穂から会いたいなんてな」


『たまにはこういうこともあるの』


「俺としてはすごく嬉しいけど」


向かった先は辰也の家。


「ほい」


ココアを渡された。


『ありがとー』
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