オサナナジミ
オサナナジミ
『いってきまーす』
「いってらっしゃーい」
学校への道を急ぐ。
アタシはあのあと、辰也に別れを告げた。
辰也は信じられないようだった。
でもアタシのことを想ってくれたのだろう。
最後の最後まで、すごく優しい人だった。
「未穂!」
『あっ由梨。おはよ』
「こんな早いなんて初めて~なんかあった?」
『別にー ?』
学校につくと、アタシは健人にメールを打った。
"放課後、自習室で待ってる。"
言葉じゃいいずらいしね・・?
-キーンコーンカーンコーン
6時限目の終わりを告げるチャイムがなった。
アタシは急いで帰り支度をして、自習室へいった。
落ち着け。
落ち着くのだ。
-ガラガラガラ
『よっ』
「おう」
『あのさ、突然だけど、あの告白は本当?』
「おう。俺マジだから」
『お願い・・します』