オサナナジミ


「本当?」


アタシは首を縦に振った。


「信じていい?」


『いいってば!』


「俺絶対フラれると思ってたー」


『遅くてごめんね』


「いや。じゃあ帰ろっか」


健人はアタシに手を差し出した。


アタシはギュッと握った。


たくさん間違えた。


でもちゃんと戻ってきたよ。


大好き。


アタシのオサナナジミ。
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