オサナナジミ
「未穂ん家言った次の日だけど?まーなんて答えたらいいのかわかんなかったのかもしれないけど」
そういうとスタスタ歩いて行ってしまった。
アタシも早歩きでついていった。
でも頭の中はさっきの健人の言葉でいっぱいだ。
純は何もいわなかった。
否定しなかったって事だよね。
なんで?
アタシと付き合ってるなんて思われたら純は迷惑すると思うけど。
「穂っ未穂!」
『あっごめん。ボーっとしてた』
気づくともう家の前だ。
「じゃあな!明日寝坊すんなよ」
『大きなお世話!』
健人は笑いながら帰っていった。
といっても向かいの家だけど。
『ただいまー』
「「おかえりー」」
あれ?
この声は?
『おじさん!おばさん!』
「未穂ちゃん大きくなったわねぇ」
「本当に。もう16才くらいか?」
『はい。本当久しぶりですねー』
愛媛のおじさんたち。