オサナナジミ
海 ②
『ん~寝ちゃった・・』
気づくともう朝だ。
「未穂ーお休みだからっていつまで寝てるの」
ドアの方からオカマのような声がした。
ビックリして起きるとそこにはお兄ちゃんがいた。
「驚いた?」
『なんなの??変な声だしちゃって』
「忘れたの?今日は俺の彼女の誕プレ買いに行くっつただろ?でも俺女が欲しがるものってよくわかんないから」
そーいえばそんなことあったっけ。
『で、アタシが一緒に行くって言ったんだっけ?』
寝ぼけてて頭が回んない。
「そ。だからとりあえず起きて準備しろ!」
軽く身支度を整え下におりていく。
お兄ちゃんはそわそわしながら待っていた。
『お待たせいたしました』
「やっと来た。早く早く!」
ちょっと歩いて繁華街のアタシのお気に入りの店に入った。
『どういうのを買いたいの??』
「だからそれがわからないんだよ。女の子ってどういう物が好きなの??」
どういう物が好き?
『好きな人から貰ったら何でも嬉しいと思うんだけどなぁ』
「そっかなーでも何か例えを言ってよ!貰って嬉しいものの」
何でも嬉いけどな・・。
『おそろいのキーホとか?ネックレスとか?指輪なんかは記念日がいいと思うけど』