オサナナジミ
『今開けまーす』
ドアを開けると予想通り蓮クンが・・いない。
そこにいたのは健人だった。
『どうしたの?もう真夜中だよ』
「ごめん。寝てた?胡桃チャンのこと聞きたくてさ・・」
蓮クン何か話したのかな?
まさか自分が浮気してたなんて言ったのかな?
『ううん起きてたよ。胡桃は寝ちゃってるけど。ここじゃなんだから自販機のとこ行こ?』
アタシ達は自販機の所へ移動し、話し始めた。
『蓮クン何か言ってた?』
これが訊きたくて仕方ない。
「あいつは、胡桃チャンが勝手にキレたって」
は?
何それ。
胡桃が悪いの?
自分のしたことがわかってないの?
なんで胡桃があんなに泣いてたのかわかんないの?
『嘘・・』
一瞬健人は顔をしかめた。
「なんで?」
『蓮クンは浮気してるんだよ!それに胡桃が気づいちゃって喧嘩になったの!』
興奮してつい声が大きくなる。
「浮気?」
アタシは健人に全部話した。