オサナナジミ
でも遅かったようだ
「あれ?未穂チャン?」
アタシはビックリして、逃げようとした
もう気づかれてしまった
しかもよりによって蓮クン
嫌そうな顔をするアタシを蓮クンは不思議そうみていた
アタシは自分が言わなくちゃいけないことを思い出した
忘れるなんてアタシ最低・・
『ねぇ蓮クン。昨日のことなんだけどさ、胡桃がなんで泣いてたのか知らないの?』
戸惑ったような顔をしている
「さぁ?未穂チャン知ってる?」
とぼけた
あまりに見え透いていて、アタシでもわかった
『じゃあなんで胡桃が怒ったのかは?』
「それも同じ」
アタシはもう破裂寸前だった