オサナナジミ
とアタシの顔を覗き込む
恥ずかしくて下を向いてしまう
「熱でもあるんじゃねーの??顔赤いし」
『まっまさか!!超元気だよ」
テンパッてて上手く喋れない
「そ?」
『うん!!』
「・・・未穂ってさ、昔から嘘つくの下手だよね」
『え?』
うそっ
バレてる??
「あははっははは!そうやって目が泳ぐの全然変わんないな」
なんかわかんないけどそんな純の笑顔に胸がドキってした
やっぱりアタシって隠し事とかできないのかな?
でもこれだけは話すわけにはかない
だってあなたは私のことが好きですなんていえる訳ないし
つか言わないし
『じゃあアタシ急ぐから!じゃあまたね」
「おう!」
ちょっと冷たかったかな?
でも今はそれより口を滑らすのが恐かった
そのとき丁度胡桃がいちごサンドとチョココロネをもって列から出てきた
「やっと買えた~♪」
『お疲れ!!』
いかにもくたびれたって顔をしながら言ってて可笑しい